千葉大学先進科学センター

深川弘彦特任教授

私たちの身のまわりで使われているLEDや太陽電池は、「ダイオード」と呼ばれるデバイスの一種です。私は、このダイオードをもっと便利に、もっと社会に役立つ形に進化させる研究を行っています。そのためには、デバイスの中で電荷がどのように流れるのかを深く理解することが欠かせません。そこで、物質の電子状態を調べ、その知見を活かして新しいデバイスを設計しています。また、研究と並行して、「飛び入学制度」の運営にも関わっています。

最近関心を持っているテーマ:
・ダイオード内に電荷を自在に出し入れできる材料の開発
・ダイオード内に複数の機能を持たせるためのデバイス設計指針の確立
・電荷の制御に必要なドーピング機構の解明
研究 / 人生におけるモットー:
偶然や出会いを大切にしながら、何事も楽しむ。
趣味 / 休日の過ごし方など:
サウナ、ランニング、料理

名前: 深川弘彦 / フカガワヒロヒコ研究者情報

部署: 千葉大学先進科学センター

職名: 特任教授

キーワード: 電子分光、仕事関数制御、表面・界面、有機エレクトロニクス、OLED、太陽電池

関連ウェブサイト: Ishii-Fukagawa Lab.

所属学会情報

応用物理学会
有機EL討論会
The Society for Information Display (SID)

報道出演関連 ・掲載一覧 ／その他

【メディア出演など】
＜新聞＞

2019年6月14日日刊工業新聞朝刊１面『日本触媒とＮＨＫ技研、水・酸素に強い有機ＥＬ　曲がる極薄で広範に提案』
2019年1月24日化学工業日報『日本触媒、フィルム状有機ＥＬデバイス開発、水分・酸素の影響克服』
2013年5月30日日経産業新聞朝刊７面『劣化しにくい有機EL部品　NHKなど開発』

＜web記事＞

2017年11月6日日経XTECH 「大画面で柔軟な有機ELパネル、酸化物半導体で実用化に前進」
2014年9月11日 AV Watch 『NHK、超薄型ディスプレイ実現へ。リン光有機ELを長寿命/低コスト化する技術』
2013年5月16日 AV Watch 『NHK、100日でも劣化しないシート型有機EL「iOLED」 8Kスーパーハイビジョン地上伝送も安定性向上』

【受賞歴】

2019年業績賞有機ＥＬ討論会
2015年鈴木記念奨励賞映像情報メディア学会
2011年講演奨励賞有機ＥＬ討論会
2011年第10回船井研究奨励賞公益財団法人船井情報科学振興財団
2010年講演奨励賞応用物理学会

【委員歴】

2025年 – 現在応用物理学会有機分子・バイオエレクトロニクス分科会常任幹事
2018年 – 現在有機EL討論会プログラム委員
2021 – 2022年有機EL討論会プログラム委員長
2020 – 2021年応用物理学会有機分子・バイオエレクトロニクス分科会幹事
2018 – 2020年応用物理学会有機分子・バイオエレクトロニクス分科会常任幹事
2013 – 2017年応用物理学会プログラム編集委員

【書籍】

Katsuyuki Morii, Hirohiko Fukagawa. Air-Stable Inverted Organic Light-Emitting Diodes (SpringerBriefs in Applied Sciences and Technology) 1st ed. 2020 Edition. Springer 2020
Hrohiko Fukagawa. Chapter 12: Low-Molecular-Weight Materials: Hole Injection Materials. In Chihaya Adachi, Reiji Hattori, Hironori Kaji, Takatoshi Tsujimura Eds. Handbook of Organic Light-Emitting Diodes. Springer Nature 2019
深川弘彦著「第19章　逆構造有機ELデバイス」　安達千波矢、藤本弘編『最先端の有機EL』シーエムシー出版2017

【特許】

特許第7232016号『有機薄膜および有機薄膜の製造方法、有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置、照明装置、有機薄膜太陽電池、薄膜トランジスタ、塗料組成物』 2023
特許第7251740号『有機電界発光素子』 2023
特許第7140924号『電荷発生層及びその製造方法、有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置、照明装置、並びに有機薄膜太陽電池』 2022
特許第7125324号『有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置、及び照明装置』　2022
特許第7102299号『有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置、及び照明装置』　2022
特許第7049888号『有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置、照明装置』　2022
特許第6952087号『有機電界発光素子』 2021
特許第6900425号『有機薄膜および有機薄膜の製造方法、有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置、照明装置、有機薄膜太陽電池、薄膜トランジスタ、塗料組成物』 2021
特許第6635627号『有機エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法、表示装置、照明装置』 2019
特許第6548725号『有機薄膜および有機薄膜の製造方法、有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置、照明装置、有機薄膜太陽電池、薄膜トランジスタ、塗料組成物』 2019
その他　45件

【その他】

2020年8月 NHK放送技術研究所『有機エレクトロルミネッセンス用材料の開発―フレキシブルディスプレーの長寿命化と低消費電力化に向けて』

深川 弘彦 特任教授

深川弘彦特任教授